孫正義さんの未来についての話
税理士の神佐真由美さんのメルマガ情報にて教えてもらいました。10月はじめに開催された、SoftBankWorld2024での孫正義さんの講演です。
https://sbw.tm.softbank.jp/
※上記で登録後、ご覧いただけます。約1時間の動画
これから10年でAIがどのように進化していくか、というお話。
倍速機能もあるから映画をみるつもりで閲覧しましたが、近未来がそばにあることを知りました。ざっくり言うと、2・3年後にはビジネスパーソンひとりひとりにAI秘書なるものが活用されることが可能なようです。自分の好みを知り尽くしたAI秘書が仕事のアポイントをとってくれたり、お店の予約をしたり。はたまた、家族の誕生日にはプレゼントの準備をしてくれるとのこと。そのため、ビジネスパーソン毎にAI秘書がつくので、自分のAI秘書とクライアントのAI秘書同士でアポイントを夜中にとってくれ、朝起きたら準備完了!みたいなことまでできます。
「えっ?!そしたら、経営もAIがしてくれるのでは?」なんて思いませんか。当然ながら、そのようなこともしてくれ、かつ、「1千万円用意したから投資で稼いでおいて」と命令すれば、勝手に証券口座を開設して運用まで可能だとか。
人間って何をするの?
ここは僕の自論ですが、そのような世の中になるとほとんどの仕事がAIが代替してくれるので、お金のための仕事をする必要ってなくなると思います。だとすると人間は何をするのか?僕は、文学や芸術が人間の仕事になると思います。そもそも、娯楽の小説や音楽・絵画鑑賞って人生を彩るものであって、なくても生きていけるもの。嗜好品です。なくてはいけないものは、AIが準備してくれるなら、嗜好品こそが人間の役割な気がします。AIで小説も書けるといいますが、僕は句読点ひとつとっても、著者の独特の世界観はAIには真似することができず、人間ならではの創作だと感じています。
特に、ほんのちょっとした人間ならではのミスみたいなものが、その人の味であって、その味を楽しみたいから人間は嗜好品をやめられません。AIは正しい文章は書けますが、ちょっとした失敗はできないのではないでしょうか?
弁護士・税理士・社労士のような専門的知識を有する仕事は、超知性(AIやITの更にすごいものの総称。本文ではこれらをまとめて超知性と記載します)が得意とされているので代替されてしまうかと思います。でも、それらの知識を、話す・書くということを通じてであれば、超知性よりも人間に軍配があがると思います。なぜなら、人間は人間に教えてもらいたい感情があるからです。
例えば、YouTubeが良い例ではないでしょうか?法律の改正や節税情報などは、同じ内容を複数の人が話していますが、視聴者数はまったく違います。すなわち、面白さや伝わりやすさなどの差別化があるからです。人は人に教えてもらいたく、かつ自分の推しがいます。
そのため、どんなに正しかろうが、超知性よりか人間から教わりたいという、人間の欲求はいつになってもかわらないと思います。
話す・書くこと、文学・芸術ができることが、人間に求められてくると思います。
テクノロジーの進化は協力隊とどう関係あるの?
リープフロッグという言葉があります。テクノロジーの進化によって、インフラが遅れている国が、一気に他の国をごぼう抜きにするような現象です。例えば、中国の電子マネー。お年玉は電子マネー。観光地やお寺の寄付は電子マネーが主流です。それに比べて、日本の電子マネーは遅れをとっています。宮崎県の児湯郡に出張にきた東京のビジネスマンは、1円の現金を持たず、電子マネーを所有していたため、500円の買い物ができませんでした。(もちろんそのお店に電子マネー決済サービスが導入されてなかったので、一部のお店のことです)
では、なぜ中国は電子マネーが早く、日本は遅いかと言うとATMの普及によるものです。ATMはインフラのようなもののため、設置するには莫大な費用がかかります。中国のような広大な国では行き届かない状況が続いていました。その点、日本は小さな島国なので、普及が早く経済成長につながりました。そのため、電子マネーのような設置コストが低いサービスが出現したことにより、ATMを飛び越えて電子マネーが流行りました。逆に日本では、ATMがあるから困ることはなく、電子マネーが遅れています。(参考文献 野口悠紀雄さんの著書「リープフロッグ:逆転の経済より」https://amzn.to/3C8Mo1g)
これらを知った時、まさに協力隊の活動と超知性は切っても切り離せないと思いました。例えば、バヌアツのマレクラ州ウルピフ島の女性起業家(アニー)を支援している僕は、アニーの売上や利益をタイムリーに知りたいです。でも、手書きの帳簿も未作成のアニーとは共有が難しいので、これからを課題として頭を悩ませています。
しかし、解決策はテクノロジーが教えてくれます。仮にですが、アニーが電子マネー決済を導入すれば売上は、データですぐにわかります。電子マネーで取引先への支払をすれば、データですぐにわかります。
もちろん、現金を信用取引につかっている発展途上国の村落部ですから、課題は色々あります。でも、だからこそですが、中途半端に銀行のATMいれるよりか、電子決済アプリでデータをやりとりすることがシンプルです。電気がない島なのに、90%以上の人がスマホを持っているので。
そうなんです。青年海外協力隊は、発展途上国の僻地に行く、というイメージがありますが、2024年の今日現在では、90%の人がスマホを所有しているエリアに行きます。理由は、安全対策などを考慮すると、最低限連絡が取れるエリアとなり、連絡が取れるのであればスマホもつかえるからです。
現在、宮崎とウルピフ島との連絡手段は、imoアプリ(LINEと同機能)でやりとりをしていますが、それでもタイムリーなやりとりとは言えません。機材の設置写メを送ってもらうのに、なんだかんだで2週間くらいは待ちます。(アニーがゆっくりした性格なのもあり)
それらに対して、AI秘書がアニーのスマホに入ったのなら、AI秘書に伝えればすぐに送ってくれます。また、売上や利益も教えてくれるでしょう。
AI秘書じゃなくても、アプリで連携してしまえば、アニーが帳簿をつけなくても自動で電子マネー決済から帳簿作成できますし、こちらもクラウド連携で状況把握ができます。
僕は、お金を稼ぐ仕事は超知性任せて好きなことをできるなら、発展途上国の開発と超知性の間に立ちたいです。青年海外協力隊事業に、どっぷりつかりたいものです。どんなに優れた技術が世の中にできても、必ず人の手を介して設定や運用が行われます。国際協力・国際開発こそ、テクノロジーの進化・超知性の活用をすることで、リープフロッグができるネタが沢山あると思います。
そのような未来がきていることもあり、いまの自分は何をするのか?
自分はプログラミングの勉強を始めようと思いました。すぐには芽が出ませんが、5年後10年後、やっておいて良かったと、未来の自分が現在の自分を褒めると思います。
SoftBankWorld2024での孫正義さんの講演です。
https://sbw.tm.softbank.jp/
※上記で登録後、ご覧いただけます。約1時間の動画
ぜひぜひ、超知性、孫正義さんのお話はSF映画をみているかのようなお話でオススメです。ぜひとも、超知性・IT・AI・テクノロジーの進化がどうなるか、意見交換したいですね。色々な視点・アイデア・思いつきを教えてくれると嬉しいです。