協力隊OVが帰国してやることって何だろう?vol.0015

協力隊の役割のひとつが、社会還元

2024年に入って自分が意識していることは、協力隊OVが行うことってなんだろうってことです。青年海外協力隊って、行く前・行っている時がすごくフォーカスを当てられます。準備することや合格したあとのこと、そして現地での活動。もちろんこれらは非常に重要なことです。帰国して10年以上経過するからわかることは、青年海外協力隊ってのは、行く前と現地での活動は長くても5年程度。(準備に3年・現地での活動2年)帰国してからのことのほうが期間が長いことです。長いのは当たり前のことですが、自分が隊員時代は意識したことがなかっただけに何もしていないことの方が多いです。それ以上に、仕事・家庭・趣味などを優先してしまうので、意識しなければ、日々に流され青年海外協力隊は過去の履歴書に書くていどになるのが現実ではないのでしょうか?

僕はそのことを否定したいわけでもなく、この記事を通じて、どんなかかわりかたがあるのか?を考えたいと思いました。

社会還元を考えてみる

一般的にイメージしやすいのは、帰国報告会。僕自身がそうであったように、帰国した隊員に地域の学校から依頼があります。それに対応して、授業の一環として自身の活動や、国際協力活動を高校生などに考えてもらうことがあります。ではそれ以外になにがあるかと言うと・・・地域のお祭りのボランティアにでる程度で、僕は何もしていませんでした。アイデアベースですが、箇条書きにしてみますね。
1 仕事をしながら、職場の人に青年海外協力隊活動を伝える
2 友人に自分の青年海外協力隊の活動を少しずつ伝える
3 NGO団体やJICA・JOCAなど、国際協力を本業とした業界で仕事をする
4 地域のボランティア団体に所属して、外国人通訳などの手伝いをする
5 自身でボランティア団体などを立ち上げて、粛々と青年海外協力隊の活動を続ける
6 自身で起業して、青年海外協力隊の現地との活動を続ける
7 各県にあるOV会(Old Volunteerの略称)に参加する。または役員になる
8 県庁にある国際交流課などとかかわり、地元の国際協力イベントに参加する
9 青年商工会議所などに参加して、地域を盛り上げる

「帰国後は、青年海外協力隊で得た活動を社会還元しましょう。」と言われますが、何を具体的にすればよいのか、イマイチピンとこないかと思います。

OV会としての活動

社会還元活動をしたいけど、何をしたいか悩む人には、各県のOV会に入ることをオススメします。僕が宮崎県海外協力協会(通称:Moca)の役員になったから気づいたことですが、県の国際交流課やJICA・JOCAから様々なイベント情報が入ってきます。先輩たちがつなげてくださった人脈のおかげで、「協力隊」というだけですぐにつながれることに気がつきました。
先月は、ワールドフェスティバルといって、青年商工会議所と大学が開催したイベントにJICAブースがでることになったので、お手伝いに行きました。
また、出国隊員や帰国隊員の表敬訪問(市長や知事への挨拶)が年に3回お声がかかります。
Mocaは表敬訪問など役員で調整していますが、役員でなくても興味がある帰国隊員は参加できるかと思います。出国直前の後輩隊員はとてもキラキラしていながらも、不安を抱えているため、一言二言お声掛けするだけでもお役に立てることがあると思います。これも立派な社会還元です。

もちろん、このOV会運営にどっぷり入って、OV会を盛り上げるのもひとつかと思います。ただ、担い手がいないことで罰ゲームや、中学校の部活みたいな上下関係で役員をしなくてはいけない状況の人がたまにいます。家庭や仕事にさわりがでてまで頑張るOVも見かけたのが、苦手な人はしっかり断りましょうね。ぼくはいま、罰ゲームでOV会の役員をやる空気感をぶち壊したいので、現在組織の再編成をしています。このプロセスも今後の記事にしていきますね。

答えはないなりに探し求める

そんな自分の社会還元はというと、現在模索中です。模索中というか、はっきりと言語化できないなりに、行動はしたいと思っています。一般社団法人バヌアツ協力隊を宮崎から応援する会、を立ち上げて、淡々と青年海外協力隊で縁のあったバヌアツとつながることもそうですし、Mocaの役員になったのであれば、少しでもお役に立ちたいと思っています。あと、こうやって情報発信することもひとつの社会還元だということに気がついて、今回の記事にしました。意外と、この青年海外協力隊という大きなテーマの中で、帰国後の活動についてのトピックをあげている人って少ないんじゃないでしょうか。もしかして僕の記事が現役隊員や未来の隊員が、「帰国したらどうやって還元しようかな」と思うきっかけとなれば嬉しいです。

Mocaの役員になったことで、青年海外協力隊の募集説明会にも参加しました。その時にご縁があった大学生とその大学生のゼミの教授、2024年1次隊(ちょうど日本を出国して3ヶ月経過)と僕の4人で近況報告会をオンラインですることになりました。この近況報告会を録画してYouTubeにアップしたり、文字に編集して記事にするのもありかな?と思っている今日この頃です。

アイデアはドンドンでてくるけど、どうやって時間を捻出するかが課題です。仕事や家庭を犠牲にするのは良くないので、色々な工夫をしながらトライしていきたいと思っています。協力隊時代もアイデアはあるけど、中々カタチにできないストレスにぶつかってたなーと思い出しちゃいました。そういう意味では、青年海外協力隊の経験って、帰国後色々なところで自分を支えてくれています。

Don’t worry,Be happy!の気持ちでボチボチやっていきます。