2023年12月に帰国してから、女性起業家アニーへ貯水槽タンクの購入額25万円を送金しました。
本来、こちらが送金したお金で購入してもらう予定でしたが、
「雄介の支援がなかろうがあろうが必要だから買いました」とサラリと言われました。
こちらとしては手続きの準備をしていただけに、メンドクサイことになったのですが、
よくよく考えるとこの流れこそ、あるべき助成金の姿であることを感じました。
助成金がでるから新たな事業や投資をすることに慣れている日本、そして発展途上国の関係があります。
だからこそ、問題が助成金が止まったら、開発や事業はストップしてしまうのです。
つまり、助成金ありきの開発なのです。
必要な開発や事業は、助成金が出ようが出まいが、行います。
そのうえで、助成金がでたらラッキーのようなもの。
ついつい、良かれと思っていた援助を自分自身で潰しそうになっていたことに気づかされました。
そのため、すでに購入したものに対しての送金でしたので、何も問題なく25万円送金しました。(2023年12月の送金レートでは、25万円が20万バツでした。しかし、現地で日本円を交換した際のレートは、1万円が7千バツでした。送金レートと現地交換レートは違うことを学びました。)
送金したお金は、アニーたちが何に使おうが特に関与する必要もありません。
しかし、送金直後、こんなレシートが送られてきました。
最初はピンときませんでしたが、冷蔵庫に21万バツを前払したレシートです。
これは、次の目標である、冷凍食品を販売する商店のための冷蔵庫の支払にあてたのです。
バヌアツ人を知る人であれば、驚いてくれると思いますが、手元にあるお金をカバにつかわずに、再投資するなんてすごいと思いませんか?
実際に、2024年3月30日現在、追加で20万バツ支払、こちらの冷蔵庫を購入したと報告がありました。そして、ウルピフ島に輸送の手配中。
ウルピフ島は、電気・ガス・水道が整っていない、とても自然豊かな島です。
個人使用で冷蔵庫を所有している人は2世帯くらいいるようですが、
実際に冷蔵庫を商店として、活用している世帯はゼロです。
ソーラーパネルをつかった、この冷蔵庫。
ウルピフ島で、冷凍のチキンウイングを食べれると思うと嬉しくてたまりません。
(僕は冷たいコーラを飲めみたいので、良い方法を考えてもらっています。)
アニーたちは、この冷蔵庫をきっかけに、ウルピフ島に帰り、親の介護・子どもの育児・スモールビジネスをスタートさせます。これからの活躍が楽しみです。